新刊が納品される!
拙訳の新刊本が、今日納品された。
翻訳する、
推敲する、
校正者に読んで直してもらう。
それを元に全体を見直す。
まだ、しっくり来ない。
どこがいけないのか、それがわからない。
そんなことを、なん度もなん度も繰り返す。
途中で嫌になって、休む。
気を取り直して、また取り掛かる。
いつになったら完成するのか?
果たして、完成などはあるのか?
そんな日々を数ヶ月過ごすので、
晴れて納品される時は、子供が生まれた日にもたとえられる
喜びがある。
子どもは、これからミルクを飲ませ、オムツを替え、
寝かせ、着替えてと手がかかるが、
本の場合は、読者の手に届けなければならない。
そのために、取り次ぎ、書店、配送業者などの手を煩わす。
いずれにせよ、新たな出発の時、希望の時である。
「自分は一人ではない」
「自分は一人ではない」
娘に死なれてしまったとき、
「こんな思いをしているのは自分だけだ」と思いました。
それは、思い込みなのですが、実感でした。
事実は、どうかといえば、当時は2009年で、
毎年3万人台の自死者が10年以上続いていました。
しかし、統計上の数字など、自分自身には実感となりません。
全世界で言えば、いまだに毎年80万人ほどの自死者が
出ているのが現実です。(WHO発表)
これも、数字だけでは自分自身には関係がありません。
私が、「自分は一人ではない」と実感したのは、
多くの自死遺族と出会えたからです。
自助グループに行ったことは大正解でした。
グループは人数の問題でもありません。
自分と同じ人が他に一人見つかれば、
それでいいのです。
孤独から解放されます。
グループに属することで、自分も誰かの孤独の
解決に役立ちます。
エリ・ヴィーゼルのことば
なんであれ、試練を乗り越えた者は
語りべにならねばならない。
それが人間の義務である。
エリ・ヴィーゼル
(ホロコーストの生存者)
ABCニュースアンカー ジェン・アシュトン
米国ネットワークニュースの
アンカー ジェニファー・アシュトンさんが、
2017年に 医師であった夫を自死で失った後の
家族の葛藤と回復を出版した。
Life After Death
ポッドキャストもある。
米国では、5人に1人が精神疾患にかかると
言われており 自死は伝染病とも言えるほどに
蔓延している。(毎年5万人!)
スティグマを乗り越えることが大きな鍵になる。
口に出すことは、回復の鍵である。
世話人の奉仕
昨晩は、全国自死遺族会世話人の懇談会に出た。
ズームで、七名が参加。
駆け出しの方もいれば、20年近くされている方も。
クリスチャンは私だけ。
自助グループ研究をされている一研究者も陪席された。
議題とかはなく、悩みなり課題なりを自由に
ディスカッションしている。
もう2年目になるので、ホストのやり方も覚えてきた。
一つの話題は、次世代を育てること。
長年参加者としてグループに出席していても、
「世話人としてどうですか?」と聞くと、
「いや、それは」と渋る人が多いと言われる。
電話番号を公開している世話人も決して多くはない。
グループに初めて出るだけでも、敷居は高いのだが、
世話人となる敷居もやはり高いらしい。
自分は、自助グループにでることと世話人になることが
ほぼ同時だったので、大変だと意識したことはない。
同席した自助グループ研究者がおっしゃったのだが、
「前から、人に接する仕事をしていたりした方が、
世話人になることが多い気がする。考え方を変えるのは
簡単なことではない」と言われた。
それを思うと、自分が若い頃から教会に出て、
一時は牧師をしていたことは、今の奉仕に大変に
役立っていることに気づく。
牧師としては全くの役立たずなのだが、
神様のなさることに無駄はないのだ。
神はなぜある人を癒し、ある人を癒さないのか?
VIDEO
「神は弟は癒されたのに、妻を癒すことはなかった。なぜ?」
グレイさんは考えました
悲しみと希望は共存できるの?
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希望とは、単なる感情や願いではありません。
それは約束なのです。
あの喜び、感謝、平安はどこへ行ったのか
VIDEO
「御霊の実は、愛、平安、喜び、寛容・・・」と
聖書にはあります。
でも、愛する者を失って、そのような気持ちはなくなったと
悩む信者は珍しくありません。
どうしたらいいのでしょうか?
悲しむクリスチャンが抱く疑問(ロン・グレイ)
VIDEO
クリスチャンが喪失を経験する時、共通して抱く疑問があります。
それは必ずしも自死遺族には限りません。
しかし、自死遺族にも適用できます。
邦訳を見る方法は、下の方にあるビデオの
本文テキストを参照ください。
他山の石
兵庫県知事のパワハラ問題が、
議会による不信任可決に発展している。
自らのパワハラについて告発文を出され、
怒りに駆られて告発した当人を見つけ、
自分の行動についての反省も無しに
「嘘八百」「公務員失格」と決めつけ、
拙速に処分を決定した。
告発文を出した方は、
自死を選ばれた。
県議会は、全会一致で、
「知事、あなたが辞めてください」と申し入れ、
突っぱねられて、やむなく不信任案を可決した。
この知事には、おそらくもう公人として
生きる道は残されていないだろう。
翻って、私自身も、知事ではないが
他人を「嘘つき、役立たず、失格」などと
性急な判断をし、怒りをぶつけるような
マネをしたことがなかったか、と言われたら、
恥じて頭を垂れるしかない。
他山の石としたい。
汚名、恥辱について(ロン・グレイ)
VIDEO
遺族は、家族の自死について、汚名、不名誉などの
感情に責められます。一部は社会からのものであり、
一部は自らのものです。
愛する者の、死に方ではなく、
人生全体を覚えたいものです。
否認(ロン・グレイ)
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「信じたくない」
自死遺族にはよくある反応です。
しかし、事実を認めることで癒しが始まります
「違った種類の死」(ロン・グレイ)
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ロンさんは、クリスチャンのカウンセラーで、多くの自死遺族を助けています。
「自死は許されない罪か?」」(ロン・グレイ)
VIDEO
グレイさんは、聖書から明快に解き明かします。
見捨てられたという思い (ロン・グレイ)
VIDEO
聖書の言葉が出てくるわけではありません。
しかし、これは自死遺族なら誰にでも当てはまる真理です。
罪責感(ロン・グレイ ー カウンセラー)
VIDEO
遺族が抱きやすい「自責の念、恥の感覚」について
カウンセラーがわかりやすく説明しています。
グレイさんは、自死遺族ではなさそうですが、
クリスチャンで、愛するものをなくす痛みをご存知です。
日本語字幕も見られます。
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