ナ イ ン の 会

クリスチャン自死遺族のコミュニティ
    
「泣くのに時があり、笑うのに時がある。嘆くのに
時があり、踊るのに時がある」伝道者3章4節


2014年発足 

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スタッフブログ

悲しみは偉大な教師だ(ノーマン・ライト)

Mountain
悲しみは心に重くのしかかり感覚を麻痺させる。
思ったよりも長く続く。
しかし、悲しみから学ぶことだ。
悲しみは偉大な教師なのだから。
悲しみのゆえにあなたも私も変わる。
神との歩みも、これまでとは違ったもの、
より深いものになるだろう。

ヨブもそうだった。

「私はあなたのことを耳で聞いていました。

しかし今、私の目があなたを見ました。」(ヨブ42:5)



ノーマン・ライト『悲しみを生きるヒント』

12月26(木)、28日(土)ミニナインの会

th
12月26日(木)午後7時半から9時まで
12月28日(土)午前10時から11時半
ズームを使ってミニナインの会を開きます。

テーマは「助けられたことば、助けられた人」です
参加費無料、自死遺族限定の分かち合いをします。
いつも十人前後になります。

希望者は、お問合せダイアログからどうぞ
URLを送ります。

ズームアプリは、定期的に更新されています。

ABCニュースアンカー ジェン・アシュトン

米国ネットワークニュースの
アンカー ジェニファー・アシュトンさんが、
2017年に 医師であった夫を自死で失った後の
家族の葛藤と回復を出版した。
Life After Death
ポッドキャストもある。
米国では、5人に1人が精神疾患にかかると
言われており 自死は伝染病とも言えるほどに
蔓延している。(毎年5万人!)

スティグマを乗り越えることが大きな鍵になる。
口に出すことは、回復の鍵である。

世話人の奉仕

昨晩は、全国自死遺族会世話人の懇談会に出た。
ズームで、七名が参加。
駆け出しの方もいれば、20年近くされている方も。
クリスチャンは私だけ。

自助グループ研究をされている一研究者も陪席された。
議題とかはなく、悩みなり課題なりを自由に
ディスカッションしている。
もう2年目になるので、ホストのやり方も覚えてきた。

一つの話題は、次世代を育てること。
長年参加者としてグループに出席していても、
「世話人としてどうですか?」と聞くと、
「いや、それは」と渋る人が多いと言われる。

電話番号を公開している世話人も決して多くはない。
グループに初めて出るだけでも、敷居は高いのだが、
世話人となる敷居もやはり高いらしい。

自分は、自助グループにでることと世話人になることが
ほぼ同時だったので、大変だと意識したことはない。

同席した自助グループ研究者がおっしゃったのだが、
「前から、人に接する仕事をしていたりした方が、
世話人になることが多い気がする。考え方を変えるのは
簡単なことではない」と言われた。
それを思うと、自分が若い頃から教会に出て、
一時は牧師をしていたことは、今の奉仕に大変に
役立っていることに気づく。

牧師としては全くの役立たずなのだが、
神様のなさることに無駄はないのだ。

 

「悲しみを生きる」翻訳中の本

Wright
新たな本の翻訳に当たっている。
Experiencing Grief.
悲しみを生きるとでも訳せるだろうか。

著者のライト氏は、知的障害を持つ息子を育て、
息子を二人なくし、妻を見送るという悲しみを通られた。
またカウンセラーとして多くの人の悲しみの旅路から学んだ。

短い24章の中で、優しく悲しみとは何かを描く。

1 悲しみの様々な側面
2 痛みと否認
3 悲しみの破壊的影響
4 悲しみの性質
5 なぜ悲しいのか
6 悲しみがすること
7 心の風穴
8 悲しみについての疑問
9 涙の表現
10 招かれざる客
11 恐れと不安
12 罪責感
13 怒り
14 悲しみはいつまで続く?
15 感情をどうしたら
16 誰も口にしない感情
17 複雑な死
18 記念日をどうやり過ごす
19 思い出
20 やがて回復が
21 終わらない問題
22 別れを告げる
23 人生がどう変わる
24 悲しみにさようなら

来年暮れまでには出版したい。

テレフォン人生相談

ラジオで人気の「テレフォン人生相談」という番組がある。

 

今日の相談者は、

妹の息子(相談者にとっては甥)が、自死をし、

妹が激しく嘆いているが、どうやって慰めたらいいか

わからないという相談であった。

誰にも知られたくなくて、葬儀は家族だけでした。

 

甥は、グループホームで生活しており、

うつや統合失調症という診断を受けていた。

「さて、誰が回答者として出てくるかな」と思ったら、

名前は忘れたけれど、「家族相談師」とかいう

肩書を持つ女性であった。

 

冒頭に、この回答者が、

「私の父は自死をしています」と言われた。

それが相談業務の勉強をするきっかけになったらしい。

 

家族を自死で失った者は、それを恥ずかしいこと

口にできないことだと思いがちで、それが回復の

大きな妨げになる。だから、妹さんがお姉さんに

3ヶ月後であっても電話をしてきたということは

それ自体大事なことなのですよ、これからも

しっかり聞いてあげて、一緒に泣いてあげてという、

的確な答えだった。

 

これは、回答者が当事者であるからこそできた返事だと思う。

お姉さんは、妹さんにとって良い聞き手になれると思う。

ネットの限界

ネットは、生活になくてならないものになった。
ナインの会の活動もインターネットのおかげで
継続できている。
地域を超えて遺族がつながれる。
メールやLINEのおかげで、連絡はしやすい。

しかしネットの限界・特質は理解しておきたい。
ネットは、現実ではない。
本当の姿を隠して、理想の姿を出せてしまう。

自死遺族の回復と成長には、生のやりとりが基本。
それには、電話の会話、対面の分かち合い、
そしてそれを補うものとしてのPC画面上での対話が欠かせない。
文字のやり取りでは表せないもの、見えないものがある。

ネットは、きっかけを与えてくれるものにすぎない。
ネットの限界を自覚していたい。

ネットの本と紙の本

ネット本(Kindleその他)は、紙の本とどう違うのか?
デジタル本とノンデジタル本と言い換えることもできる。

紙の本は、読む者の神経を集中させる。
Kindle本だと、色々便利な機能が付いていて、
それが結構気になる。
文字サイズの設定だ、なんだかんだ。

便利だけれども、肝心の内容はそっちのけになったら、
何のための読書なんだかわからなくなる。
Kindleで読んだのだという自己満足のためになりかねない。

私も、Kindleで何十冊かの「本」を読んだ。
ところが、それがどれだけ血や肉になったのか、
と自問すれば心もとない。
紙よりは安い。
しかし、お金を節約したくて本を読むのではない。
筆者作家が言いたいことを、少しでも理解し、感動し、
こちらの内面が変わること、また行動が変わることではないか。

小学校の教科書を、全面的にデジタルにしようとかいう
意見があるらしい。
それが実現した時のことを想像すると、ゾッとする。

流行作家でも、ガンとしてデジタル化を拒む人がいるらしい。

私の翻訳したもので、デジタルで出したものが一つある。
しかし、最新の翻訳作品は、デジタル化する予定はない。

神はなぜある人を癒し、ある人を癒さないのか?


「神は弟は癒されたのに、妻を癒すことはなかった。なぜ?」
グレイさんは考えました

人柄

Church in Vermont
自助グループを運営していると
イヤでも集う人々の人柄が見えてくる。
その前に、自分も人柄を見られている。
人がらはどこに現れるかと言えば、
さりげない行動に現れる。
公民館を借りるには、予約が要る。
時に三ヶ月前、遅くとも一ヶ月前には
電話で予約する。
運営事務局に出かけて書類を書く。
無料で借りる公共の施設は、
掃除をしてくれる人は、使用者の他にいない。
机や椅子を並べてくれる人もいない。
代表、世話人、リーダー、主催者は、
ふんぞりかえっていては、何も始まらない。
人より早く来て、鍵を開け、
机を並べ、椅子を出し、
お茶菓子を出し、
終わったら、掃除をし、
黒板を消し、机の上のほこりをはらい、床のゴミを拾い、
忘れ物がないか確かめ、
全てを確認し、
所定の書類を記入して、
鍵をかけて、やっと終わる。
頼まなくても、それを手伝ってくれる人がいる。
彼は(彼女は)、感謝されたくてするわけではない。
誰かがしなければならないから、手を出すだけである。
それを人柄ということばで表すのは
ふさわしいのではないか。
誰にでもできるのだが
誰もがするわけではない。

悲しみと希望は共存できるの?


希望とは、単なる感情や願いではありません。
それは約束なのです。

あの喜び、感謝、平安はどこへ行ったのか



「御霊の実は、愛、平安、喜び、寛容・・・」と
聖書にはあります。
でも、愛する者を失って、そのような気持ちはなくなったと
悩む信者は珍しくありません。
どうしたらいいのでしょうか?

悲しむクリスチャンが抱く疑問(ロン・グレイ)



クリスチャンが喪失を経験する時、共通して抱く疑問があります。
それは必ずしも自死遺族には限りません。
しかし、自死遺族にも適用できます。
邦訳を見る方法は、下の方にあるビデオの
本文テキストを参照ください。

他山の石

兵庫県知事のパワハラ問題が、
議会による不信任可決に発展している。
自らのパワハラについて告発文を出され、
怒りに駆られて告発した当人を見つけ、
自分の行動についての反省も無しに
「嘘八百」「公務員失格」と決めつけ、
拙速に処分を決定した。
告発文を出した方は、
自死を選ばれた。

県議会は、全会一致で、
「知事、あなたが辞めてください」と申し入れ、
突っぱねられて、やむなく不信任案を可決した。

この知事には、おそらくもう公人として
生きる道は残されていないだろう。


翻って、私自身も、知事ではないが
他人を「嘘つき、役立たず、失格」などと
性急な判断をし、怒りをぶつけるような
マネをしたことがなかったか、と言われたら、
恥じて頭を垂れるしかない。

他山の石としたい。

汚名、恥辱について(ロン・グレイ)



遺族は、家族の自死について、汚名、不名誉などの
感情に責められます。一部は社会からのものであり、
一部は自らのものです。
愛する者の、死に方ではなく、
人生全体を覚えたいものです。

否認(ロン・グレイ)



「信じたくない」
自死遺族にはよくある反応です。
しかし、事実を認めることで癒しが始まります

「本のひろば」10月号への投稿記事

本のひろば1
月刊 キリスト教書評誌
 「本のひろば」10月号に
寄稿させていただきました。

「自死を考える  遺族が推す、この三冊!」

全て、この欄でも紹介したものですが、
より詳しくはなっています。

「本のひろば」2ページ目

本のひろば2

「違った種類の死」(ロン・グレイ)




ロンさんは、クリスチャンのカウンセラーで、多くの自死遺族を助けています。

「自死は許されない罪か?」」(ロン・グレイ)



グレイさんは、聖書から明快に解き明かします。

見捨てられたという思い (ロン・グレイ)



聖書の言葉が出てくるわけではありません。
しかし、これは自死遺族なら誰にでも当てはまる真理です。

罪責感(ロン・グレイ ー カウンセラー)
 



遺族が抱きやすい「自責の念、恥の感覚」について
カウンセラーがわかりやすく説明しています。
グレイさんは、自死遺族ではなさそうですが、
クリスチャンで、愛するものをなくす痛みをご存知です。

日本語字幕も見られます。
まず、ユーチューブビデオをスタートします。

下部にあるネジのような部分にカーソルを
持っていくと 設定 と出ます。
それクリックし
  字幕(1)   英語自動生成 >
を選びます。

次に自動翻訳をクリックすると、
アイスランド語から始まり
無数の言語が選べます。
一番下から2番目の日本語を選ぶと
日本語字幕が自動生成されます。

新刊の案内

LangbergCover
ダイアン・ランバーグ著
『パワハラ・セクハラとキリスト教会
ー権威とその乱用』


288ページ. 1800円+税
10月25日刊行予定

自死問題ではありません。
私が個人的に関心のある本書の出版を
昨年秋から企画しました。

まとまった一冊の本を翻訳したのは、
10年ぶりか。

でも楽しい作業でした。

そして勉強になることばかり。

著者には会ったことはないですが、

YouTubeなどで講演はたくさん聞きました。

尊敬するクリスチャン心理学者の一人。
 英語のわかる方は、
著者の講演を こちら から聞けます

 

次は何を訳そうかな? 

私は、父を自死で失いました

「私は、父を自死で失いました」
 アルバート・シー


この記事はアルバート・シー著の
「父の自死とそれからの私」(デイリーブレッド社)
からの抜粋です

デイリーブレッドのサイト


著者のインタビューも聞くことができます。
英語ですが、自動翻訳装置を使うと
字幕が日本語になります。

聖書には自死についての記述はあるの?

doctorw_question


メンタルヘルスに関するよくあるご質問について、
聖書がどう語っているかを掲載しています。
制作のために私も協力しました。

デイリーブレッドのサイト

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