ナ イ ン の 会

クリスチャン自死遺族のコミュニティ
    
「泣くのに時があり、笑うのに時がある。
嘆くのに時があり、踊るのに時がある」
伝道者3章4節

2014年発足 

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開催レポート

ナインの会@東京 レポートby 大浜英樹

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東京ナインの会(2/23)の感想

世話人会 大浜英樹

ナインの会は不思議と穏やかで
暖かいお天気に恵まれます。
気がつくと東京開催は4回目で、
他府県を合わせると13回目です。


(写真は説教中の野口牧師)

会を重ねるごとに私は自分の故郷、その街路をスイスイと歩くように
会場入りも楽になりました。
今回、会場教会の牧師の野口哲哉先生が、
ご多忙にもかかわらずご奉仕して下さいました。
野口先生は去年も参加され、何度かお会いしているうちに
誠実なお人柄をとても感じました。
遺族のために説教ご奉仕を快く引き受けて下さり、
また献金もして下さいました。心から感謝申し上げます。

野口先生は説教の中でも自死の痛みを思い起こし、
主から得られる慰めに満ちたメッセージを伝えて下さいました。
何度も読んだ、或いは聞いたことのある
ルカの福音書15章11~32節をテキストにあげて
放蕩息子の話を通して真心から語りかけて下さいました。
特に私が印象深く残ったのは登場する兄が父へ訴える箇所です。

暗闇の中で共にいる父。
立ち尽くし、どのように答えれば良いのか分からない状況で
父は訴える兄を受け入れます。
そこに自死の痛みを重ね映すように先生は語りかけて下さいました。
同時に野口先生の思いが共感、共有でき、
とても心に染みました。

私だけでなく多数の参加者がとても良かった、
心に響いたと感想を表しています。
さらに小グループでは、お子さんを失った方々が多く集いました。
お子さんを失った遺族とそれ以外に分かれて各自の思いを語り、共有しました。

母が自死した私はそれ以外のグループで、
そこで最初は言葉少なく、重苦しい語り合いでしたが、
お弁当を食べながら交流するうちに打ち解けて、
自由な語り合いになったのがとても良かったと思います。
その時は瞬く間に過ぎて時間が足りないくらいでした。

10回以上、会を重ねていくと多くの再参加者に出会います。
そこで親しみさえ覚えます。
北海道から沖縄まで各地から集まり、その痛みを共有し合い、
さらに慈しみ憐れみ深い主を共に仰いで礼拝することで、
闇の中に差し込む一筋の光のような貴重な祝福、希望を得ます。

当然、自死は避けたいものです。向き合えば向き合うほど悲嘆が大きく、
辛くなります。しかし聖書が教える真の神より、その聖書の語りかけ、
ご遺族との出会いから、さらに会を終えて生活の場に戻った今も、
主にある新たな支え、生きる力を得ています。
 
ナインの会はカトリック、プロテスタントを問いません。
また礼拝は遺族以外も参加可能です。
ぜひ次回、愛知ナインの会にご参加下さい。
(2019年3月5日記)

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