ナ イ ン の 会

クリスチャン自死遺族のコミュニティ
    
「泣くのに時があり、笑うのに時がある。嘆くのに
時があり、踊るのに時がある」伝道者3章4節


2014年発足 

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開催レポート

オンラインのナインの会(2月20日)

足立智幸牧師のお話を伺って

 

「家族が自死した」という「事件」を背負って、「自死遺族」と
なって送った日々を思い返さない日はありません。
 時が経ち、世紀が変わり価値観が変わっても、この事実を黙って
背負いつつ遺族は日々の命を紡いでいます。

 

 オンラインで持たれた2021年冬の
「ナインの会」2月20日(土)午後1時からの礼拝で、
講師の足立牧師は「私の母は33年前に自死を
しました」と話し始められました。

 

 一人で、自宅のパソコン画面を見つめつつ、
私は「その時、先生はお幾つだったのかしら? 
どんなお気持ちで過ごされたのだろう? 
先生の辛さと驚きをしっかり支えて下さった方が
おられたかしら?」などなど、いろいろと想いが広がりました。

 

 長じて立派な社会人となられ、
家庭を築かれお嬢様にも恵まれました。

幸せな先生に起きた次なる事件は、
愛娘が自死を試みてしまったことでした。
母の自死と、時を経た娘の未遂は、
先生の生き方そのものを変える機会になりました。

 大きな決断をして、順調な社会人としての生活があり、
子どもを愛し、幸せな暮らしを送っていた人生から、
神様の御心へと大きく舵を切られました。

 教会へ行き、心を開いて道を求め、やがて献身を決意されました。
神学研鑽にはひとかたならぬ努力が必要だったでしょう。
それでも初志を貫いて遂に牧師になられました。

飾りのないお証しを伺いながら、
いつの日か、オンラインではなく、
直に教えを乞いたいと願わされました。

 

世話人 megumi 2021/2/23 

岡知史教授「自死遺族の悲しみと社会的活動」



上智大学教授 岡知史先生
「遺族の悲しみと社会的活動」
63分ほどの講演です

呉恩恵(オ・ウンヘ)「韓国の自殺予防対策の過去と現在」



呉恩恵氏は東洋大学助教。

講演時間は約32分。

木村草太氏の講演「憲法から見たいじめ自死」



初めの部分は、主催者の挨拶、海外からの祝辞など。
木村草太氏の講演「憲法から見たいじめ自死」は、
13:10くらいから始まります。
東京都立大学法学部教授。
約60分。

カンファランスでの分科会

9月12日 神田神保町の専修大学にて
第一回日本ポストベンションカンファランス
が開かれた。

ナインの会が分科会を持ち、
計11名ほどの参加者を得た。
ナインの世話人は3名。 
参加したことのある人が数名、
他には、自死遺族ではなく、学生さんが数名。

全員が輪になって腰掛けた。机はなし。
基本的には、世話人たちが、
なぜナインの会を立ち上げたかを語った。

私前島は、11年前に長女を失ったことを、
もう一人の世話人は、前の妻を失ったことを、
もう一人は、息子を失ったことを語った。
 
参加者の中のある方は、
お友達で、死にたいと何度も電話をしてくる人が
いて、つらいと涙ながらに告白をされていた。

また、ホールではナインの会でもしているように
書籍の販売もした。
このためにお手伝いを頂いた方々には感謝です。

次の大会はいつなのか。
二年後位でしょうか。
更に良い大会にしていきたいです。

主催者の田中幸子さんの実行力には
舌を巻きました。
ますますのご活躍を期待します。


分科会は、録画録音済み、現在YouTubeで編集中です。終わり次第、公開いたします。

2月のナイン@東京

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2020年2月東京ナインの会

新型肺炎のことがありましたが、
東京ナインの会は無事に行われました。

今回も北海道や沖縄からも参加者が集まり、
自死についてお互いの思いを語り合いました。
これまで小グループは故人との間柄に基づいて
同じ立場の人々で分かれましたが、
今回は混在、自由な分け方で3つのグループで語り合いました。
私が参加したグループは分かち合いの途中で食事をしました。
それが明るい雰囲気、親睦につながりました。

いつも思うのはグループの時間が瞬く間に過ぎることです。
語り合う中で気がつくとあっという間にその時は過ぎました。
私たちの信仰を養う礼拝は
高橋克樹先生がメッセージを担当して下さいました。
お連れ合いの方が自死したこと、
それを告白できるまで10年が過ぎた
と述べられ、その痛みの中で信仰へ導かれ、
その心境を語って下さいました。
自死を通して自分の真実な姿に気づかされたとの告白が
私にとって印象深く残りました。
また死による喪失は聖書の登場人物たちも経験しますが、
メッセージで様々な例話を通してそれを教えつつ、
喪失から得るものがあると学びました。

私たち遺族も様々な喪失を覚え、その痛みを抱えています。
ナインの会はその遺族の居場所です。
そして主もそこにいて下さいます。
礼拝、分かち合いの会に参加する
お一人びとりの存在からそれを見出せます。
それを共有できる新しい家族のご参加をお待ちしております。
 
今回ご多忙の中、ご奉仕下さった高橋克樹先生に
心よりお礼申し上げます。
またお茶の準備などを引き受けてご奉仕して下さった
遺族の姉妹方に心から感謝致します。

そして私たちのため何度もご理解下さり、
ご協力を頂きましたバプテスト目白が丘教会の
野口哲哉先生と教会員皆様に
特別に感謝致します。

(世話人ー大浜英樹)

ナインの会@大阪(2019年10月26日)

穏やかな天気の中、今回は大阪で行われました。
分かち合いで10名の方が参加し、各自の思いを語り合いました。

できるだけお互いに聴き、語り合うため3グループに分かれました。
あるグループは故人の「人柄」についても述べ合い、思い出を共有できました。

また午後2時からの礼拝には14名と参加者が増えました。
ナインの会設立の経緯を知るため特別な証しもありました。
世話人の一姉妹が、アメリカの牧師から
「信仰は人の根幹」「それを抜きには自死を話せない」
と言われ、気づかされた・・・その話が印象的でした。

安部勉先生の説教では、ご自身の痛み、経験を穏やかに述べて、
集う方々に慰めの言葉をかけて下さいました。
「故人は全ての苦しみから解放された」
「悲しい・・・それが故人を近くに感じることではないか」
「世で悩みを終え、新しいいのちの始まりを迎えました」
と語られて確かな希望を見出しました。
ご奉仕を心から感謝致します。
 
会を重ねてリピーターの方々も多くなり、
それぞれ交流を深めているのを見て主の恵みを感じます。
さらに新しい参加者が加わり、活動の意義も見出せました。
自死はない方が良いのですが、会を重ねるごとに
「ナインの会という居場所は貴重だ」と何度も聞くようになりました。
それゆえ大いに力づけられております。

お忙しい中、会場教会の下川俊也先生が献身的にご奉仕下さり、
恐縮しております。特別に感謝申し上げます。
世話人の皆様、参加者の方も自発的にご奉仕下さり、愛の中で過ごせました。
本当に有難うございます。

思いがあれども様々な事情で参加できない方もいます。
主の慰めを得て、いつかご一緒に賛美できる時を願っております。
自死の悲しみの中でも、特別に得られるものが必ずあると信じて
憐れみ深い主の慰めと一筋の希望を抱いております。

(世話人—大浜)
 

アンケート(2月23日ナインの会@東京)

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2月23日(土)のナインの会@東京 での
アンケート抜粋をまとめました。


(ナインの会は自死遺族の分かち合いと礼拝の場です)

信仰を通したお話は初めて。打ち明けられる場で、
ありがたかったです。ぜひまた参加させていただきたいです。
 
5人という少人数で、この会で顔を見知った方ばかりなので、
形式ぶらず、ざっくばらんに分かち合いができてよかった。
一年に一度、また当教会で開催していただけると助かります。
神様への思いを元に分かち合いのできる貴重な場です。
 
よかったです。神についての話、祈りを自由に話せて
質問できて、本当によかったです。
 
参加させていただき、ありがとうございました。
深い慰めと希望をいただきました。
他の家族にも紹介したいと思います。
 
ナインの会は貴重な存在です。
唯一、仮面を脱いで自分になれるところです。
 
いつも前向きになって帰れます。
 
新しい方をお招きいただいて、またリピーターの方との
より深い交わりが持てて、神様の導きに感謝します。
多くの気づきを頂きました。
 
遺族の分かち合いの後の礼拝はすばらしい。
生活の場へ戻って行けることはなんと幸いでしょう。
準備してくださった世話人の方々、
みことばを取り次いでくださった
野口牧師に感謝を申し上げます。
野口師のメッセージ、心に染み入りました。



次回は、6月下旬、名古屋市にて開催予定。
詳細は本サイトにて告知します。

ナインの会@東京 レポートby 大浜英樹

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東京ナインの会(2/23)の感想

世話人会 大浜英樹

ナインの会は不思議と穏やかで
暖かいお天気に恵まれます。
気がつくと東京開催は4回目で、
他府県を合わせると13回目です。


(写真は説教中の野口牧師)

会を重ねるごとに私は自分の故郷、その街路をスイスイと歩くように
会場入りも楽になりました。
今回、会場教会の牧師の野口哲哉先生が、
ご多忙にもかかわらずご奉仕して下さいました。
野口先生は去年も参加され、何度かお会いしているうちに
誠実なお人柄をとても感じました。
遺族のために説教ご奉仕を快く引き受けて下さり、
また献金もして下さいました。心から感謝申し上げます。

野口先生は説教の中でも自死の痛みを思い起こし、
主から得られる慰めに満ちたメッセージを伝えて下さいました。
何度も読んだ、或いは聞いたことのある
ルカの福音書15章11~32節をテキストにあげて
放蕩息子の話を通して真心から語りかけて下さいました。
特に私が印象深く残ったのは登場する兄が父へ訴える箇所です。

暗闇の中で共にいる父。
立ち尽くし、どのように答えれば良いのか分からない状況で
父は訴える兄を受け入れます。
そこに自死の痛みを重ね映すように先生は語りかけて下さいました。
同時に野口先生の思いが共感、共有でき、
とても心に染みました。

私だけでなく多数の参加者がとても良かった、
心に響いたと感想を表しています。
さらに小グループでは、お子さんを失った方々が多く集いました。
お子さんを失った遺族とそれ以外に分かれて各自の思いを語り、共有しました。

母が自死した私はそれ以外のグループで、
そこで最初は言葉少なく、重苦しい語り合いでしたが、
お弁当を食べながら交流するうちに打ち解けて、
自由な語り合いになったのがとても良かったと思います。
その時は瞬く間に過ぎて時間が足りないくらいでした。

10回以上、会を重ねていくと多くの再参加者に出会います。
そこで親しみさえ覚えます。
北海道から沖縄まで各地から集まり、その痛みを共有し合い、
さらに慈しみ憐れみ深い主を共に仰いで礼拝することで、
闇の中に差し込む一筋の光のような貴重な祝福、希望を得ます。

当然、自死は避けたいものです。向き合えば向き合うほど悲嘆が大きく、
辛くなります。しかし聖書が教える真の神より、その聖書の語りかけ、
ご遺族との出会いから、さらに会を終えて生活の場に戻った今も、
主にある新たな支え、生きる力を得ています。
 
ナインの会はカトリック、プロテスタントを問いません。
また礼拝は遺族以外も参加可能です。
ぜひ次回、愛知ナインの会にご参加下さい。
(2019年3月5日記)

ナインの会@東京

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さる2月23日(土)東京都新宿区の目白ヶ丘教会を会場に
ナインの会第13回が開かれました。
東京では通算4回目となります。

三年前の2016年に初めて開いたときは、
「来年はどうなることやらわかりません」
と皆さんに話したのですが、
それから欠かすことなく毎年開いています。
それも、このような種類の集いが他にないからでしょう。

4回とも続けて出席している人が珍しくありません。
これだけ続くと、互いに顔見知りになります。
名前も覚えます。

互いの変化がわかります。
それも、悪い方ではなく良い方への変化です。
世話人としては、大きな喜びです。

礼拝説教を担当されたのは、目白ヶ丘教会牧師で
分かち合い参加者のお一人でもある、野口哲哉牧師。
(上記の写真)
奥様を見送られた時のお話を切々と語ってくださいました。
「心に染み入りました」という感想を聞きました。
同感です。

このような群れの一員に加えられていることを
改めて感謝しました。

来年も、2月下旬の土曜日に同じ会場を
お借りできるよう祈っております。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
また一年後にここで会いましょう。

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